湯西川・川治・川俣・奥鬼怒 キャンプツーリングのはずが

5月9日(金) 栃木県 湯西川ダム川治ダム川俣ダム奥鬼怒

 

 世間の休日とは無関係の私の休日。

9日、10日が連休となった。

どこへ行っても新緑で爽やかな季節。

この連休は今まで行ったことの無い湖を目指すことにした。

 

 東北自動車道から鬼怒川温泉周辺は今まで何度か行った事は有ったけれど、新潟から見てその先の川治ダム川俣ダムへは行った記憶が無かった。

今回は、一泊を前提に敢えて下道オンリーで行く。

ルートは国道49号で会津坂下→国道252号、400号で会津田島国道121号湯西川ダム

→県道23号で川治ダム川俣ダムとする。

片道約300Kmなので、途中で食材を調達して川俣湖でキャンプ泊する計画である。

 

 本当は6時に出発するつもりだったけれど、連日の残業で準備が出来ておらず、当日起床してからの準備となった。

バタバタして結局、7時半になってからやっと出発できた。

いつもの土手は晴天で、ワクワクしながら走るはずだったけれど、今日は残業の疲れと朝からのバタバタで全然気分が切り替わらない。

なんとかせねばと、敢えて田植えが終わった水田や阿賀野川の河畔林の新緑に視線をやって その季節観でこれらのストレスを拭い去ろうと試みた。

 

 仕事の事を引きずったまま道の駅 西会津まで来てしまった。

冷えた心身に熱いコーヒーを注げば気分が変わるかなと思って自販機の前に立った。

しかし、自販機の飲み物は全て「COLD」。

仕方がない。今日は特別にフードコートで販売しているホットコーヒーを買うか。

缶コーヒー約3本分の料金を支払った。

 

  昭和村→会津田島と南下し、11時半 湯西川に到着。

 そろそろ、昼食やキャンプの食材を調達しなければならない時刻だ。

次の川治温泉で何とかなるだろう。

 

 川治温泉を通過。

 鬼怒川に沿って県道23号を走る。

ここからは、過去 走った事のない路だ。

オレンジ色のツツジ(?)が目に入り、ちょっと側道に入ってバイクから降りる。

まだ、気分がどうも乗ってこないな・・・

  川俣湖が近づいて来た。

結構険しい峠道だ。

 

 川俣湖に到着。

思っていたより山奥で、観光に来るような所ではない様子。

(私的にはこういう場所が好き)

日差しは強いけれど橋の上を吹き抜ける風がヒンヤリしている。

 

 ここで重大な事に気付く。

湯西川からここまで、コンビニはもとより商店などが一店もなかった。

川治温泉街に入れば有ったかもしれない)

 

マジ、食べる物が無いよ~ ⤵⤵⤵

 

(持っていのは 粉末のコーンスープとコーヒーだけ)

 

 一応、下調べしていた炊事場とトイレだけが有る広場に向かった。

その広場は全く人の気配が無い。

念のため炊事場の蛇口を開いてみる。

頼りないけど一応水は出る。

しかし、トイレは。

トイレ建屋脇の配電盤の上で黄色のパトライトが威勢良く回っている。

近寄ってみると、どうやら汚水槽が満水になっているようだ。

管理人はいるのだろうか?(たぶん毎日は来ていないと思う)

この状態でテント泊した場合、一晩中 黄色の点滅の中で過ごす事になる⤵

 

 しばし、この広場で川俣湖を目の前にした。

どうしようかな? と考える前に大きなため息しか出ない。(もうかなり疲労している)

 

 ここまで来て そのまま帰る?

あり得ないね。行ける所まで行こう。

事故だけは起こさないようにしなければ。

 

県道23号の更に奥、終点となる奥鬼怒に行ってみることにした。

 

「林道奥鬼怒線」の起点。

ここから更に深い森へと入って行く。

 終点には意外と大きな駐車場と、今は廃業しているようなバスの待合所が有った。

 

 晴天ではあるけれど冷たい風が森の新葉を騒がせる。

もう、代替のキャンプ地を探す時間も無い。

ここから帰宅するとなると、何時になるんだろう・・・

 

 ここ数年老化で視力が衰えているので、バイクの夜間走行は避けていた。

なのでVストロームでの本格的な夜間走行は初めになる。

 

 今更であるが、ヘッドライトが今まで乗ったバイクの中で一番明るい。

照射範囲も広くて自分の車と同じくらいかそれ以上だ。

でも、さすがにヘルメットのスモークシールドを閉めて走ることはできない。

冷風や虫が顔面を直撃しないように背中を丸めてVストロームのスクリーン(風防)の高さに視線を合わせる。

 

 21時、気温11℃ 国道49号。

やっと津川まで戻ってきた。

はあ、あと1時間くらいで家に戻れる。

最後まで集中力を切らすなよ。

(さっさと高速道路で帰れよ!)

 

では。