北陸・山陰の旅(10)

10月17日(土) 10日目 帰還

 

 福井県 越前 金華山のキャンプ場は、山の斜面にサイトがあり、なかなかワイルドな場所だった。

初日の無料キャンプ場(ほぼ野宿)よりハード。

料金がまあまあだったので、施設が整ったキャンプ場かと思っていたのだが、水道も飲用できないとのこと。

でも仕方がない、この時刻ではここに泊るしかない。

飲用水を準備してこなかったので、バイクに乗って近くの湧き水まで水を汲みに行った。

明日出発するまでの間、この500mℓのペットボトルの水で何とかしなければならない。

 

昨夜はかなり近くで鹿が鳴いてビックリしたことが数回あったけど、何とか一夜を過ごした。

 

朝、出発前に森の様子を見ようと遊歩道を散策していたら、直径25センチ程もあるキノコを発見。 でかっ!

 

 昨晩、10日目をどうするか考えた。

何処かでもう一泊するか、または一機に新潟に帰るかだ。

10日目にもなると、色々な消耗品等の補給や疲労の他にも身体的なケアも必要になってくる。

更に、帰宅したらやらなければならない事も幾つか待っているようだ。

もう一泊するにしても、そこは石川県か富山県だけど、どちらも過去何回も行っている場所だし・・・

とういう事で、10日目は一機に新潟へ帰還することにした。

 

 前回(9月)の旅では、9日間の内、雨具を着なかったのは最終日の1日だけで、いつも雨具の水漏れに悩まされていたので、今回は新しい物に買い直して持って来たのに一度も着る機会が無かった。

10日間全て晴れ! なんて事があるんだね。(前回の旅と相殺された)

 

 今回の旅は、出雲大社をはじめ数々の神社を参拝する機会が有ったけど、そうなると尚更 私のホーム神社(?)弥彦神社に寄って先月の伊豆、近畿の旅、今回の北陸、山陰の旅を無事に出来た事のお礼をしたい。

 

 午後4時、弥彦神社に到着。

いつもと同じ場所にバイクを停め、最後の参拝をいつも以上に丁寧に行った。

 

 今回の旅で感じたのは、他の地域と比べて渓流や湖が少なかった事。

その代わりに海岸の風景がとても良かった事だ。

特に印象に残っているのは、島根半島の中海に浮かぶ大根島。

とても、穏やかでゆったりした時間を感じられる場所だった。

 

走行距離:2,030km

平均燃費:29.9km/ℓ でした。

 

 9月の伊豆、近畿の旅と今回の北陸、山陰の旅の軌跡。

 

 日本一周の旅の再開を思い立ってから、9月と10月に分けて、1都2府14県を巡った。

東北、北海道の旅と合わせると、1道1都2府27県(計31)だ。

残るは、四国、山陽、九州となる。

まだまだ先の長い旅が待っている。

次に出発できるのはいつになるだろうか。

それまで、自分の身体とVストロームのメンテをしっかりしておかなければならない。

 

では。

 

北陸・山陰の旅(9)

10月16日(金) 9日目 福井県 三方五湖、越前 金華山

 

 神鍋高原の民宿を8時に出発。

昔は賑わっていたであろう民宿街だが、今は過疎化が否めない。

この村の神社の前を通り掛かったので、参拝に境内に入ってみたが、賽銭箱も無く、正面の扉も硬く閉ざされていた。

一応、二礼二拍手一礼。

さてと、今日は結構な距離を移動しなければならない。

旅も終盤、何事も無く目的地に辿り着きたい。

 

 国道482号を東へ。

途中、太田川の土手に上がって一休み。

 

そのまま東に向かい、6日ぶりに若狭湾に出た。

 

 国道27号を更に東へ。

若狭町に到着。

予定より1時間程早いので、往路ではスルーした三方五湖レンボーラインを覗いてみることにした。

湖といっても、若狭湾内の入江のようなもので海水である。

 

五湖の一つ日向湖。

 水月湖

 三方湖

 予想以上に良い眺望が楽しめた。

一回りして1時間。

ちょうど良い寄り道となった。

 

 路は国道8号に変わり海岸線を北上。

海岸線に沿って気持ち良いカーブが連続していて、ついついアクセルを開けてしまう。

すれ違うバイクも皆 エンジンが唸っている。

調子に乗って転倒したら、即 海に転落だ。

その時の場面を想像すると、自然とアクセルが緩まる。

 

 越前に着いた。

 今日は金華山のキャンプ場で泊まる。

 

 では。

 

北陸・山陰の旅(8)

10月16日(木) 8日目 神鍋高原

 

 大山の夜は寒かった。

午前2時頃に目が覚めてから寒さで寝ていられない。

まだ着れるものがないかとバックの中を覗き込む。

しかし、もう着れるものが無い。

今、身につけている物を数えた。

下半身は、パンツ、タイツ、ズボン、ダウンパンツ。

上半身は、シャツ、長袖Tシャツ、フリース、ダウン、防寒アウター。

この格好でシェラフに入っても寒い。

早く夜が明けてくれないか震えながら待った。

 

 やっと、辺りが薄っすら明るくなり始める。

たくさんの物を小さく折りたたみ、圧縮して一つづつ収納していく。

ただ、外気に触れている物(主にテント)は夜露でビシャビシャなので、撤収、収納は最後の最後だ。

 テントを設置する場所を決める時、朝日が出来るだけ早く照らす場所を選ぶのは、早く乾燥させて早く撤収したいためだが、今日はあまりにも気温が低くて全然乾く気配がない。

8時半まで待ったけれど、待ちきれず結局びしょびしょのまま丸めてバイクのサイドバックに詰め込んで’しまった。

 

 ちょっとスッキリしない気分で出発。

大山のスキー場のゲレンデ。

陽に照らされた明と、雲による暗のコントラストが美しい。

 朝露で濡れたススキの穂が一層強く銀色に輝く。

 

 大山を下りて今日は、兵庫県の神鍋高原に向かった。

午後2時、神鍋高原に到着。

ここは一昨日、帰路のルートを地図を開いて考えていた時に決めた場所で、事前情報などは全く無い。

どんな所かな?

地図上では、高原をイメージしていたけれど、その様な雰囲気が無い。

ちょっとした台地って感じかな。期待が外れた。

その穴埋めではないが、今まで我慢していた山陰の地酒を道の駅 神鍋高原で買った。

 

 山陰に来てみて感じた事だけど、生魚がとても安い。

特に、地元産のアジとタイがとても良さそう。

本当ならば、この地酒は刺身でいきたいところだけど、なんせバイクでは刺身は鮮度が保てないしな。(非常に悔しい)

なので、今日は真空パックされた焼きイカで代用とする。

 

では。

 

東北・山陰の旅(7)

10月14日(水)  7日目 玉造温泉、大山

 

 深夜に雷雨が来た。

時間にしたら、2時間くらいだったけれど、かなりの降水量。

今回持ってきたテントは、軽量、通気性、収納性を重視して購入したものなので、本格的な雨に耐えられるか心配だった。

しかし、インナーがフルメッシュ仕様であるけれど、雨垂れもなく、底床も浸水することは無かった。

価格は1万円とちょっとの安価なものだけど、シンプルで良いものだったと思えた。

 

 出雲に連泊して、そろそろ折り返さなければならない時期に来た。

そして、昨晩の雨で撤収に手間が掛かる事も勘案して、もうこの先へは行かず、折り返して大山に向かうことにした。

 

 往路は宍道湖の北側を走ったので、今日のルートは南側とし、中海の方はもう一度 同じ路を逆方向から大根島に渡り、あの大きな橋をもう一度走ることにした。

 

 宍道湖の南側の玉造温泉に立ち寄る。

有名な玉造温泉ってどんな泉質か確かめたかったからだ。

本当は宿泊地として検討したのどけれど、なんせ料金が・・・

なので、温泉街には付きものの足湯とか手湯とかが有るはずと見込んで立ち寄る。

(昨日、出雲で温泉に入ったし、今日は時間の関係もあるので入浴は厳しい)

 

 玉造温泉街に入った。

中央を流れる玉造川自体が温泉水から成っている。’

護岸された岸’際には自由に入れる足湯が連なっていた。

(足湯は自由に入り放題だけれど、車やバイクの駐車が出来ない)

 

 思っていた通り、玉造温泉神社に駐車場が有り、そこに手湯が有った。

 湯は無色透明で無味無臭。

以外にあっさりタイプの湯だった。(入浴すると印象が違うのかも)

 

 その後、神社を参拝。

 

 昼食を済ませ、大山へ向かう。

 普通の山道は蛇行しながら高度を上げていくけど、ここは直線のまま高度を上げていく面白い道路だ。

Vストロームのトルクをもってしても3速か4速でしか登れなかった。

 

 大山は雨は降ってはいなが、ガスが掛かり何も見えない。

標高約800mにあるキャンプ場は、外界と気温が全く違う。

バイクを下りて直ぐダウンのインナーを出した。

 今晩はとても冷えそうだ。

長期のキャンプツーリングは、やっぱり過酷だな。

 

では。

北陸・山陰の旅(6)

10月13日(火) 6日目 出雲大社

 

 出雲に来て2日目、今日は休養を兼ねて出雲大社をゆっくり観光する。

朝は遅くまで寝て疲れを少しでも取ろうと頑張ったけれど、夜が明けると目が冴えてしまいもう眠れない。

いつも、出発してから最初の休憩でコーヒーを飲むのだが、今日は時間を潰すためにテントの中で飲むことにした。

やっと8時になった。そろそろ出雲大社へ出かけても良い時刻かな。

 

 バイクを走らせ約15分で到着。

連休明けの平日でもあってか、有名観光地らしからぬ静けさだ。

時間はたっぷりあるので、駐車場から遠回りして正面の鳥居まで歩いた。

 

 私の知っている歴史の古い神社は、大抵は杉の大木があるけれど、ここは松の大木だった。

出雲大社らしい。(?)

 

 少し進むとこんな像があった。

これも出雲大社ならでは。(?) 

期待が高まる。(演出?)

 

 凄っ! この標縄。

流石、出雲大社だ、格が違う。

 先のお宮(名称忘れた)の奥に本殿が在るのだが、観光客は入場出来ないようになっていた。

なので、全体像は見れなかった。

 大社の敷地には、大小多くのお宮が在る。

皆さんは、その都度お賽銭を投げて参拝していた。

 

遠目で、松の幹が白いな? と思ったら、大量のおみくじだった。

流石、出雲大社!

 また別のお宮でも参拝。

 一通り境内を回り終えた。

さてと、かなり早いが混雑する前に昼食にしよう。

正面の鳥居の直ぐ前のそば屋が空いていたので、ケチらず入店。

出雲そぼを堪能した。

 

 食後は大社にほど近い島根県立古代出雲歴史博物館へ。

 私は出雲大社の成り立ちや歴史に特別興味があった訳ではないから、ほぼ予習などはしないで来ている。しかし、この博物館を見たことで、島根の事や出雲の事が良く分かった。

ツーリングで見て来た風景と合わせると、より一層 島根の印象が深いものとなったと思う。

 

 今は午後9時30分。

今回のツーリング中で初の雨だ。

雷と共に激しい雨粒の音がテントを叩いている。

どうか浸水しませんように。

 

では、おやすみなさい。

 

北陸・山陰の旅(5)

10月12日(月) 5日目 島根半島、大根島、松江、出雲

 

 今日は、岡山県をかすめて島根半島に向かう。

ルートは、米子→中海に浮かぶ大根島→松江→出雲(泊)だ。

 

 山を降りて国道181号で島根半島に入った。

米子空港までは、辺り一面にセイタカアワダチソウの黄色で埋め尽くされている。

この辺りは、中海による湿地帯で野鳥が多い。

信号機の上でミサゴが羽繕いをしていたり、ハヤブサが水鳥を追いかけていたり、草原をチョウゲンボウがさわしなく飛び回っていたり・・・

 

大根島に行く橋を渡る。

私が今までに走行した橋の中で一番高い。

橋の中央部では目がくらむ程の高さで、最高の眺望だったけれど、駐停車禁止なので写真は撮れなかった。

 

 大根島に上陸。

この島の住民は船を持っている人が多いらしく、多くの家には自家用車ならぬ自家用船があり、家の玄関先に車を止めるガレージと同じように船を停泊する岸壁や桟橋をもっている。

この岸壁や桟橋は、水面からの高さが数十センチ程しかないのは、いつも波が無く平穏だからなのであろう。

 数カ所バイクから下りて湖(海)を眺める。

水面近くを塩焼したら美味しそうなサヨリが蒸れをなして泳いでいた。

 海とは思えない穏やかで無音の景色。

これまでに経験したことのない雰囲気だ。

ここに住んだら心も穏やかになりそうだ。

癒された。

 

帰り際、野生ではあるが人馴れしたコブハクチョウのつがいがエサをねだりに私の下にやって来た。

「なにもあげる物がないんだよ」と言ったら、な〜んだ という素振りで帰って行った。

 

 大根島でだいぶ镸居してしまった。そろそろ出雲へ向かわなければ。

途中、松江の市街地で立派の城が見えた。松江城だ。

やっぱり、城へ向かう道路は渋滞している。

なので、いつも通りスルー。

道路端にハザードを点けて、跨ったまま一応写真を撮った。

 

無事に出雲に到着。

5日間連続走行したので連泊することを今決めた。

明日は一日、出雲大社の観光に充てよう。

では。

 

北陸・山陰の旅(4)

10月11日(日) 4日目 兵庫、鳥取、山王谷

 

 今朝の朝焼け。

これで、このキャンプ場のロケーションを十分楽しむ事ができた。

 

 今日は、兵庫を通って鳥取へ向かう。

順当なルートは、ずっと海沿いの路で行くことになるけれど、私の場合は各地の河川を見たいので、断続的に山間部の県道も走るルートとした。

 

 京都府を抜けて兵庫県に入って直ぐ、先ずは円山川の下流部。

川幅が広く、流れは緩い。

県道9号の橋は立派!

 

 そうだ、今回の旅で知った事を一つ。

バイクですれ違う際にピースサイン(言い方が古い)を出すけれど、これを出す割合は地域によって大きく異なるよね。

北海道では9割以上、新潟では2割、その他バイクが集まる観光地では4割くらいかな。

しかし、あれだけバイクの多かった若狭湾(福井県)からこの鳥取まで、2,3回しか出していない。

(私は自分からは出さないが、されれば返す)

その代わり、8割以上のライダーがヘルメットで会釈をする。

これは、地域性なんだね。

なので、私はこの2日間ですれ違い様には会釈をするクセが付いていしまった。

 

 これまで、この地方の渓流を全く知らなかったので、今回の旅で雰囲気だけでも感じたかったのだけれど、目を引く渓流が全然無い。

何故? そういう地域なのか?

結局、全く川見(寄り道)をせずに、鳥取市に来てしまった。

じゃあ、鳥取砂丘でも観光しようかと向かうも、連休中のせいか大渋滞。

時間を掛けて行っても、また駐車料金!と言われそうだったので、走行中に砂丘の一画をチラ見してスルーしてしまった。

 

 鳥取市の市街地から国道53号に入り南下。次いで国道482号を西へ。

岡山県境に近い山王谷が今日の宿泊地である。

山王谷が間近になった時、「やる気地蔵」という大き目の看板が目に入った。

もっと やる気を出そうと思って寄ってみることに。

川沿いの細い道に入るが、落ち葉が積もっていて誰も来た形跡が無い。

このまま進んで大丈夫か?

 

 着いてみて分かった。「やる気」=「弥留気」だった。

そういう事か・・・

 

 最後に佐治川ダム。

 

 無事に宿泊地に到着。

今日は、キャンプ場ではあるけれど、格安の宿泊施設を利用する。

 

 明日は、島根県 出雲へ向かう。

では。