諏訪・木曽・飛騨・有峰湖の旅②

8月2日(水) 諏訪、伊那、木曽、野麦峠、飛騨、有峰湖

 

 二日目。

夜半に雨は上がり、出発の午前7時には穂高の路は乾いていた。

森の中を走る路はまだ涼しい。

出だしは快調!

 

 今日は先ず、諏訪湖に向かう。

諏訪湖は通過点であり、本日最初の目的は諏訪から伊那 美和湖までの国道152号を走ること。

松本で朝のラッシュにハマらないように安曇野ICから高速道路に乗った。

 

 諏訪湖SAで一休み。

今日も暑くなりそうだ。

 諏訪ICで高速道路を下りて国道152号に入る。

思っていた通りの良い路。

交通量が少なく、のどかな雰囲気の快走路だ。

約30Kmの距離をあっという間に走り抜けて伊那市 美和湖に着いた。

 

 美和湖からは国道361号に折れ、木曽方向に向かう。

伊那の市街地を抜けた辺りで、対向車がパッシングした。

いかにも張っていそうな郊外の直線道路だ。

制限速度で様子を見ていると・・・やっぱり。

ネズミ捕りをやっている。

セーフ!

パッシングをくれなかったら、捕まっていたかもしれないな。

 

 いよいよ木曽街道。

ここからが過去来た事のない地域で、今回のツーリングのメインとなる。

 

木曽街道(国道361号)は、交通量が多く常時 前方を車で塞がれていた。

さっき走った国道152号の後では、何だかイメージ(快走路)していた路と違っている。

ダラダラ走って特に印象に残る景色もなく高根乗鞍湖に着いてしまった。

 ここから県道39号に入り、野麦峠へ。

 徐々に高度が上がり、森が深くなる。

道幅は狭くなり、路面も荒れて来た。

砂利で滑らないように神経を集中。

だいぶ走って少し疲れてきたところで峠に着いた。

 

 「あゝ野麦峠」という映画のおかげで、こんな山奥も昔は一大観光地だったのだろう。

広い駐車場に今は廃墟となった資料館が建っている。

その他には営業しているのか どうか分からない寂れた茶屋が一軒あった。

その前にバイクを停めてみた。

どうやら一応 営業しているみたい。

ちょうど昼飯時なので、ここで蕎麦でも食べてみよう。

 この茶屋も昔は観光バスで来た観光客で賑わっていたのだろう。

今はこの峠で営業している施設はここだけのようで、潰れた資料館も兼ねているのか、建物の中には製糸工場に出稼ぎに出る少女の写真等が展示してあった。

 食堂に向かう通路の途中で、横の小部屋を覗いて見たら、三体の出稼ぎ少女のろう人形と目が合い、一瞬ドッキとした。(リアルで怖かった)

 

 大きな食堂は、貸し切り状態で、テレビから「あゝ野麦峠」が終始流れている。

子供の頃にこの映画を見た記憶が有るけれど、当時から ず~っと上映しているのか?

昭和にタイムスリップした感が凄い場所だった。

 

 峠付近の景色。

 

 次は県道26号で梓湖。

 次は国道158号上高地方面へ。

 

中の湯温泉を通過。

安房峠道路(トンネル)を出たところ(平湯温泉)で、左に黒い雨雲が見えた。

一旦停車して雨雲をチェック。

1km離れた所でかなりの降雨となっている。

水分補給している間にも雨の匂いがして来た。

この雨雲をやり過ごしてから出発するか、或いはすぐに発進して逃げ切るか。

さあ、どっちにしよう。

数分悩んだ結果、すぐに発進して国道471号で飛騨方向に行けば雨雲から逃げられると判断。

私と同じようにスマホを見て考えているライダーに「お先に!」と言って手を挙げた。

 

 しばらく走り、濡れる心配がなくなった所で休憩。

ちょうど、フライフィッシングで有名な高原川に来ていた。

この時期としては、他の川とは違い水量が豊富だ。

やっぱり、いかにも魚が居そうだな。

と思いながら川を見ていると、さっき挨拶して置いて来たライダーが雨具を着て通り過ぎて行った。

あのライダーはやっぱり濡れたみたいだね。

 

 浅井田ダムから高山大山林道、そして有峰林道へ。

有峰林道は有料道路のはずだが、林道入口の料金所は無人

じゃあ無料で行っていいのか?と思いながら通過したらバックミラーに私を追いかけて来る管理人の姿が。

入口をだいぶ過ぎた路上で500円を支払った。

 

 

 午後4:00 少し日が傾き始めた。

観光地ではないので車の通行は皆無。

手付かずの深い森が広がる。

予想以上にスケールが大きくダイナミックな所だ。

秘境感が半端でない。

ここを今回のツーリングの最終目的地にして良かったと思う。

 

午後5:30 有峰湖に到着。

 有峰湖周辺の散策は明日とする。

 

では、三日目に続く。