東北 八幡平の旅①

9月22日(金) 1日目 山形、秋田、小安峡泊

 

 9月最後の週末に3連休が取れることになった。

毎年この週末は、本流で秋山女魚を狙う事が恒例なのだが・・・

 

 今年は猛暑と渇水で、先週もホームの本流に行ってはみたけれど、魚の気配が感じられなかった。

こんな状況で、貴重な3連休を釣りに費やして後悔しないだろうか・・・

 

ならば、今回は以前から温めていた八幡平へのキャンプツーリングに思い切って出ることにしょう!

 

 1泊で行ける秋田 田沢湖までは、過去何度も海岸沿いを走って行った事はあるけれど、いつかは 本州のど真ん中の山々を縫って、八幡平まで走りたいと考えていた。

もちろん、効率良く走れる国道を主な行程にするのではなく、県道や林道を走り、いままで見たことのない景色や渓流を巡ることが目的です。

 

 朝6時、出だしから雨模様。

雨具を着て家を出た。

雨雲の動きからすれば9時頃には止むはず。

少しの間 辛抱しなければならない。

 

 国道113号を走り、山形 小国に入る頃には雨も上がり路面が乾き始めた。

低かったテンションが少しだけ持ち直す。

飯豊町から県道で長井→白鷹を通過。

ここで、雨具を脱いだ。

寒河江から国道347号で尾花沢へ。

ここからは始めて走る県道29号だ。

途中の最上町 赤倉温泉で休憩。

 

 曇天で気分はまだイマイチだけど、小さな温泉街の広場に咲く秋の花々に 気分がほぐされる。

 温泉街を流れる小国川上流にある最上小国川流水型ダムへ寄り道。

「流水型ダム」って何ぞや?

見た目では形式の違いが分かりませんね。

 ここも渇水のせいか「流水」(放水)していなかった。

 

 再び県道28号を北上し、国道47号で鳴子温泉へ。

走っていると風に乗って温泉の良い匂いがする。

ちょっと旅気分になってきたぞ。

 

おっと! 鳴子ダムへ向かう国道108号(仙秋サンライン)の入口を通り過ぎてしまった。

Uターンして2Km程戻る。

私はナビを使わないので、こういう事は慣れっ子です。

 

 鳴子ダムに寄り道。(写真撮影用の枠を利用)

 さっきのダムに比べたら、大規模なダムだね。

 

 国号108号を北上中に寂れた食堂で昼食。(しょうゆラーメンがしょっぱかった)

食堂を出ると、強い日差しが降り注ぐ晴天となっていた。

 

 もう少しで秋の宮温泉。

そこから、いよいよ1日目のメインイベント、県道310(こまち湯ったりロード)となる。

 

 「ゆったりロード」の名とはほど遠く、道幅は狭く路面は荒れている。

交通量が少ないせいか、路面が枯葉で覆われていたり、日陰は苔が生えていたり・・・ 

最も注意が必要な路だ。

 この路は、今 走って来た国道108号の秋の宮温泉と国号398号の小安峡を橋渡しする。

地図上では五つの山頂をかすめ、火山(川原毛地獄)あり、渓流(高松川)あり、湖(桁倉沼)ありの、私にとっては走ってみたかったローカルな路なのです。

 

  速度が上げられないせいか、なかなか進まない。

予想の2倍 時間が掛かった。

やっと、川原毛地獄に着いた。

 強い硫黄の匂いの中を走り、青白い池(温泉)を通過。

 ここから少し高度を下げた所が泥湯温泉となる。

 ここはローカルな所なので、規制などが緩いのでしょうか。

道路の直ぐ脇から蒸気が噴出していますが!!

これで危険はないのでしょうか?

う~ん、ワイルドだろ~!

 

 高松川の流れと共に渓を下り、桁倉沼を通過。

この路はそれ程 距離があるわけではないが、いろんな要素が盛り沢山で疲れてしまった。

でも、ここまで来れば、今日のキャンプ地が近いはずだ。

 

 今日のキャンプ地は小安峡の「とことん山キャンプ場」。

このキャンプ場は、場内に利用者専用の温泉施設を完備している。

さっきの川原毛地獄や泥湯温泉とは泉質が異なるけれど、キャンプ場の中の温泉施設としては非常に良かった。(入浴料はキャンプ場利用料に含まれている)

湯治したいくらいのキャンプ場です。

 

 人気のあるサイトを避けて、人の気配のない静かな場所にテントを張った。

1日目が終了。