9月23日(土) 2日目 雫石、八幡平
新潟はまだ真夏の気温が続いていたので、私の身体が夏体質のままだったことに気付く。
寒ぶっ! 東北はとっくに秋になっている。
気温はそれ程低くないはずだけど、夜中に我慢しきれず、テントの中でダウンジャケットの圧縮を解いた。
朝、8時までに出発するつもりで、先ず朝食を済ませてから、テントの撤収に取り掛かった。
朝露で全てがバシャバシャだけれど、乾くのを待っていては出発が遅くなる。
しかたがない、そのまま丸めてバックに押し込んだ。
キャンプ場を出て直ぐに皆瀬ダムがあり、そこから県道323号に入る。
湯田までは国道ではなく、敢えて県道を走り継ぐ予定で、これが最初の県道(林道)。
この路、地図上では大したことない路と思っていたけれど、走っていたら急に道幅が狭くなり、怪しい感じになってきた。
出発したばかりで意気揚々と ここまで来たけれど、出だしからつまずきそうな予感がする。
予感の通り、大型バイクではちょっと厳しい峠道だった。
昨日の こまち湯ったりロードより更に厳しい。
15分程度で走り抜けるつもりが、1時間近くも費やしてしまった。
やっと国道342号に出る。
少し北上して、次は湯田にショートカットする県道40号。
えっ、ここも さっきと同じ感じかよ~(泣)
でも、今回のツーリングは、敢えてこんな路を選んで来ているので、走り切るしかない。
やっと、国道107号に出てホッとする。
今日は、昼頃には八幡平を通過したいと思っていたけれど、既に10時となった。
先を急ごう。
湯田から雫石へ向かう県道1号。
ここは とても良い路だ。
平坦な のどかな田園の中を走る。
途中、コーヒーが欲しくなって、村の小さなスーパーの自販機の前にバイクを停めた。
ちょうどそこへ、3歳(三輪車)と4歳(補助車付自転車)くらいの女の子と そのおばあちゃんが買い物に来ていて、子供らに「こんにちは!」と声を掛けられた。
私も突然で慌てて挨拶を返す。
せっかく挨拶してくれた子供達に、何か気の利いた言葉を投げかけてやれない自分が少し情けなく感じた。
国道341号に折れて田沢湖。
もう正午を過ぎてしまった。
ちょっと やばいよ。
今日のキャンプ予定地である早池峰に日暮れまでに辿り着けそうにない。
見慣れた田沢湖は停まらず通過、そのまま国道341号を北上して八幡平へ向かった。
田沢湖から八幡平までの国道341号は、最高に良い路だ。
森の中に敷かれたキレイな路面、気持ち良いカーブとアップダウン。
こんな路は、時間的な焦りがない状況で、もっと楽しみながら走りたかったな。
2時になって、やっと八幡平アスピーテラインの起点に着いた。
八幡平ビジターセンターの前で やっと休憩をとる。
よし、ここからが核心部だな。
さすが有名景勝地、途中の眺望の良い駐車場は有料になっている。
私は昔から そういう場所に停まる気になれない。
(なので、良い景色の写真が撮れませんでした)
八幡平は、まったりした気分で走ることを想像していたのだけれど、到着が遅くなった焦りから、アスピーテラインはあっという間に走り切ってしまった。
途中の森の様子などを写真に撮りかったけれど、バイクを停める場所も無かったしな。
ちょっと勿体ない事をした気分になった。
4時。
陽がかなり傾いた。
泊まれるキャンプ場を探さなければならない。
結局、この日は予約不要の「妻の神広場キャンプ場」に滑り込んだ。
このキャンプ場、盛岡からアクセスし易いせいか、テントの張り場に困るくらい混雑していた。
まるで何かのイベント会場のようだ。
昨今のキャンプブームは凄いな。
2日目終了。