東北 八幡平の旅③

9月24日(日) 3日目 岩手山、綱張温泉

 

 たくさんの人々が動き出して騒がしくなる前にキャンプ場を出たい。

今朝は朝露で濡れていないので、撤収作業がスムースに進む。

7時前には荷物の積載を済ませることができた。

 

 最終日の出発地は八幡平。

下道では日暮れまでに絶対に帰れない距離だ。

このVストロームでは、いままで高速道路を長距離走った事がないけれど。今日は必然的に嫌になるほどの長距離を走る事になる。

新潟に着く頃にはへろへろになっているだろうな。

 

 昨夜、テントの中で高速道路に入る前に、少しでも寄れる場所がないか地図を広げて思案した。

八幡平から東北自動車道までの間で・・・。

その結果、「岩手山」と「小岩井農場」の周辺を通過して、盛岡ICで高速に乗ることにした。

 

 日曜日の朝は車が少なく、早々に岩手山が近くに見える所まで来た。

思っていたより、開けた のどかな地域だ。

 岩手山に登れる道路は無いようなので、できるだけ近くまで行ってみようと試みる。

 

 朝の木漏れ日の中、直線道路を登る。

この道路の終点まで行ってみたけれど、周りは木々に覆われていて、残念ながら良い眺望には出会えなかった。

 

 岩手山の山裾から離れ、この地域を巡る県道219号へ。

高度が上がり、高原の様相となって来たところで 綱張の森、キャンプ場、温泉施設が有った。

 

  優しい日差しが高原の木々の葉を輝かせる。

そよ風が森を揺らす。

風に乗って温泉のいい匂いがして来た。

 

 昨日はキャンプ場があまりにも混んでいて、風呂に入っていなかったしな・・・

この高原の爽快な雰囲気の中、目の前に温泉が有る。

これはもう、温泉に入らずにはいられないよ!

 

 9時の開館と同時に玄関の のれんをくぐった。

一番のりなので貸し切り状態だ。

白濁した硫黄泉が注がれた浴槽に木漏れ日が差し込む。

キラキラする湯を手ですくって存分に温泉の匂いを嗅いだ。

この温泉、私の中ではトップ3にランクイン!。

(私は温泉が好きで、コロナ前は年間40~50回 温泉に入ってました)

 

 ゆっくりはできなかったけれど、気分はもう最高!

これで、帰路の鋭気を養うことが出来たと思うことにする。

さあ、新潟へ帰ろう。

 

 葛根田川に沿って高原を下りる。

ほぼ平地になっているのに、すばらしい流れだ。

写真では分かり難いけれど、透明感のある青色をしている。

いつかこの川へ連泊でフライフィッシングに来ようと決めた。

(帰宅後 調べたら、魚は多いようです)

 盛岡ICから東北自動車道を南下して、郡山JCTから磐越自動車道へ。

新潟に入り、安田ICで高速を下り、いつもの阿賀野川の土手を下流に向かって走る。

なんとか日暮れまでに家に着くことができそうだ。

 

今回の軌跡。

 走行距離は、3日間で 1,109Kmでした。

 

 来年は、初夏に岩手の平庭高原、早池峰、遠野を巡りたいと思う。

では。