厳しかった野反湖

10月11日(水) 野反湖

 

 片手で帽子を押さえながら斜面を下る。

今日は風が猛烈に強い。

この位置からでも湖面の白波が見えるくらいだ。

ため息。

 気温5度。強風が真正面から吹き付ける。

 岸は、打ち寄せた波の白で縁取られ、海かの如く大きな波音と水しぶきが上がる。

 真正面からの風を避けるため、いつもの場所を通過して湾曲した岸をだいぶ先まで歩いた。

ここまで来れば、風向きが少し左寄りになったかな。

 さてと、12’6’’のロッドからインタミラインを引き出す。

出したラインが風になびく。

飛距離はせいぜい20ヤード。

シュートしたラインが大きく風で流され、ラインがカーブして着水するから、リトリーブは何だか本流でスウィングの釣りをしている様だ。

 

 1時間経過。(9時)

カケアガリ付近で強い衝撃。

んっ。フライが突き出した岩にチップしたか?

ピックアップして見ると、3Xのティペットの先のフライが無くなっていた。

 

 30分経過。

風の切れ間のタイミングで沖に向かってキャスト。

5秒程 カウントダウン。

リトリーブの中盤、同じ様に強い衝撃。

この深度では根掛りするはずがない。

しかし、アワセを入れようとした時、頭を2回振られて、スーっ と軽くなった。

またフライが無くなっていた・・・

 

 以降、反応無し。

 

 午後は、展望台から見て右側の岸辺へ移動。

今度は右方向からの風になるけれど、自分が過酷な条件下で、どこまで出来るか試したい。

 午後も一向に風は弱まらない。

寒さで鼻の奥がツンツンする。

最近やっと秋を実感できるようになったと思ったら、野反湖はもう冬だな。

 

 午後5時キッカリまで投げ続けた。

全く反応無く終了。

ここまでやるモチベーションが何なのか自分でも解らない。

では、来年また来ます。