秋の湖、耐久フライフィッシング(野反湖)

10月27日(火) 群馬県 野反湖

 

 前回の日光 丸沼に続き秋の湖、2回目は野反湖だ。

本当はテント泊で2日間 湖で過ごしたかったのだけれど、10月下旬にもなると朝は氷点下になる事もあるので、本格的な冬装備を持ち合わせていない状況ではちょっと無理かな。

仕方がない、今回も例年通り日帰りで行こう。

 

 高速道路の深夜割引を使うため午前3時45分に新潟西インターを通過。

野反湖へは8時に到着。

もうこの時期になると、標高1,513mの野反湖の広葉樹は葉を落としている。

気温2℃。 無風のせいか身体にはそれほど寒さを感じない。

しかし、吸う空気はやはり冬の冷たさだ。

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ため息の出る程のすばらしい眺望。

例年より水位が低いようだ。湖畔の湖底がよく見える

早速支度を整え展望台下(写真の手前側)の湖畔へ。

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 晴天、ほぼ無風。

放射冷却で心身がキリッとする。

静寂の中 ロッドを振り始める。

これぞ野反湖の雰囲気だ。

 

 振り始めて3時間(11時半)、カリッと岩にチップしたかの様な感触。

水中に入れていたロッドティップを水面に出るくらいまで少し上げる。

何だ、やっぱり岩にチップしたのか。

再びティップを水中に入れてリトリーブを再開して3回目でガツンと来た。

結構いいサイズだ、手元のランニングラインが持っていかれる。

この魚は今日一番になるはずだ。

引きを十分楽しもう!

リールでやり取りをした後 魚が浮いてきた。

銀ピカのブルーバックレインボーだ。体高もあり重い。

 

 そろそろネットを出そうかとした時、背後から突然轟音が!

何だ!! 反射的に首が縮まり膝が曲がる。

その瞬間、双発の大型プロペラ機が2機 立て続けに湖に急降下、機体を大きく左右に振ってからダムの向こうの谷に消えて行った。

今のは何だ! たぶん自衛隊機と思うが、訓練なのか、それともパイロットがこの晴天で調子にのっていたのか、それにしても低空飛行だった。

我に返った時、持っていたロッドは軽くなっていた。

 

そうです、このバラシは飛行機のせいですよ!

午前部はこれで終了。

 

 昼食を済ませて午後の部。場所を移動する。

今度は最初の写真の右側の湖畔。

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笹原の中を歩き湖畔へ。

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 午後になって右前方からの向かい風。

キャスティングには一番辛い方向からの風だ。

湖畔で一番突き出ている場所に立ち込み、左横方向にキャストすることにした。

3時半、風が一層強まる。全く気配無し。切り上げる時間を考え始める。

今日のラインは終始インタミ。

キャストして10秒カウントダウン。ラインのたるみを取るために大きくリトリーブを2回してから更に5秒カウントダウン。そこから小刻みのリトリーブをするパターンだ。

 4時、ゴミが引っ掛かったと思いきや、付いていたのはレインボーの稚魚だった。

こんな小さなレインボーを釣ったのは過去記憶にない。

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4時半、終わりも近づき身体がこわばる。

これが最後の一投! と思いつつ、もう一投、もう一投・・・。

ラインが風にあおられる。

カウントダウンもそこそこに たるみを取るために大きくリトリーブ。

その時、フライがひったくられた。

完全に油断していた。

ラインを引っ掛けていた右手中指からラインが外れ、そのままロッドを立てたが合わせが効いていない。

2、3回 頭を振った感触を残し軽くなる。

 

 4時40分。これで今日は終了。

結局、釣果はミニマムレインボー一匹でした。

 

今年の野反湖を目に焼き付ける。

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