10月18日(月) 野反湖
雨の音で午前3時にセットされた目覚まし時計が鳴る前に目が覚めた。
やっぱり天気予報通りだ。
秋も深まり冬型に近い気圧配置ならば きっと野反湖は晴れだな。
午前4時までに高速道路のインターを通過すれば夜間割引が適用される。
手早く荷物を積み込み出発した。
群馬県中之条のコンビニ駐車場で朝食。
やっぱり雲一つ無い快晴である。
さあ、今年の野反湖はどんな表情を見せてくれるのだろうか。
放射冷却で積雪とも見える程の霜が降りていた。
気温-1℃。
車から降りて路面が凍結していないか確認しながら進む。
無事に野反湖到着。
展望台付近の駐車場からの眺望。
突き刺すような冷気で鼻の奥が痛む。
ここから湖へ急降下する。
徐々に近づく野反湖。
白、緑、青のコントラストに見惚れる。
湖畔に到着。
湖畔は全くの無音、鳥や虫、魚の生命感も波音も全てが何かに吸収されているかの様に静寂に包まれている。
息を飲む美しさだ。
この雰囲気では魚を釣ってやろうという気持ちは何処かに行ってしまった。
ただただ同じフライを投げ続ける。
時間があっという間に過ぎて昼になってしまった。
昼食を摂るために一旦水から上がる。
昼食後は移動。
先ほどの場所とは異なり緩い傾斜をとぼとぼ歩いて湖畔に向かう。
雲が出てきて針葉樹と白樺の湿った森が北欧を思わせる。
ムーミンが出て来そうだ。
湖畔が近づいてきた。
午後の部、よしっ、 やるか!
夕暮れまでロッドを振ったが魚は顔を見せてはくれなかった。
だけど、今年もここまで来て良かったと思える。