諏訪・木曽・飛騨・有峰湖の旅③

8月3日(木) 有峰湖、富山

 

 三日目。

 目が覚めて窓から外の様子を伺う。

駐車場に停めてあるVストロームに異常はないかな?(大丈夫)

夜中に通り雨があったのか、アスファルトが黒く濡れている。

視線を上げると朝日に映える薬師岳(たぶん)がひときわ目立っている。

今日も良い日になりそうだ。

 

 この有峰湖が最終目的地なので、今日はこの周辺をゆっくり散策してから帰ることにする。

先ずは100名山 薬師岳の登山口である折立まで行ってみる。

有峰湖を見下ろしながら高度を上げる。

舗装道路の終点は登山客用の大駐車場となっていた。

昨日は車をほとんど見なかったのに、いつの間に こんな多くの車が来ていたのだろう。

もう既に登山に来た人々は駐車場にはいなかった。

 

 再度ダムの展望台へ。

 湾曲したダムの上。

 

 次は湖に注ぐ渓流をチェック。

昨日、橋の上からチラ見して、良さそうだった3、4本の流れを再度見て回ろう。

 

 絶対ここには岩魚がいる。

湖がダメな時は、ここでドライがフライが楽しめそうだ。

 

 一通り流れを見て回った。

これだけの渓流が注いでいれば、湖にも必ず岩魚がいるはず。

 

 事前に目を付けていた湖畔のキャンプ場を覗いてみる。

駐車場には管理人の車が一台のみ。

一応管理人に声をかけて場内に入った。

背の高い広葉樹の森をフリーサイトにしてあるキャンプ場だ。

誰もいない。

岸際はどんな感じかな。

岸に向かって歩いて行くと急に視界が開けた。

 

正面の景色。

左手の景色(ダム方向)

右手の景色。

 フライフィッシングをする私にとっては とても良いキャンプ場を発見!

テントサイトから直ぐフライキャスティングが思いっきり出来る環境のキャンプ場は滅多にないからね。

ここで、2泊くらいすれば、この湖やさっきの渓流で存分にフライフィッシングができるぞ!

ここへは釣り道具を持ってまた必ず来ると決めた。

 

 次は、大多和峠へ散策。

この林道も行き止まりになっているので車は皆無。

いつもは気にならない 「熊出没注意」の看板が今は気になっている。

特にブラインドカーブでは、それとハチ合わせにならないように速度を落とした。

 

 林道終点の案内板。

 気温は26℃。気持いい。

あゝ、帰りたくない~っ。

 これで、最深部に到達した。

今回のツーリングはこれで大満足だ。

そろそろ、富山に向かおう。

 

 有峰湖から富山に向かう林道は2つある。

有峰林道「小見線」と「小口川線」だ。

さあ、どっちを走ろうか。

常備しているルーペで地図を凝視した結果、小見線はトンネルが多いので、祐延ダムも通過する小口川線を走ることにした。

 

 祐延ダム貯水池。

なかなかの眺望。

ここにも岩魚が居そうだよ。

 そして長い林道を延々と走る。

バイクを跨ったままで、写真を撮ろうとして、おっとっと!

バランスを崩して立ちコケしたら、150mの崖を真っ逆さまに落ちるところだった。

後になって危ない事したなと反省する。

 有峰林道の最後のダム。

小口川ダム。

ここまで来ると標高が下がり気温は32℃となった。

ここから富山に出て、新潟までは炎天下のツーリングだな。

 

 富山の平地は気温37℃となった。

あとは事故と熱中症だけを注意する。

はあ~、はあ~、はあ~ 耐久・・・

 

 親不知の崖の上から海を見る。

今年一番の青。

 

 渓流と湖を巡る自分だけの旅が終わった。

では。