爽やかな風、いかつい顔の虹鱒

5月12日(金) 本流

 

 ゴールデンウイークは仕事をしていたので今日は休日です。

もう藤の花が咲いているようです。

何処からかいい香りがします。

さあ野に出掛けよう!

 

 木々は新葉が出揃って山肌全体が一様に緑色となった。

ただ、河畔林の柳は時々吹く風で若葉がめくれて裏面の銀色が見えます。

あちらこちらで、ピンク、黄色、白の花が一斉に咲き、あっという間にもう夏の一歩手前という感じ。

 う~ん。風薫る5月、最高に気持ちいい!

 

 穏やかな気分でロッドを振り始める。

こんな晴天は人が気持ち良いと感じているだけで、魚はきっと居心地が悪くて警戒しているんでしょう。

まあ、釣ってやろうとは思っていません。一年で最も良い季節を楽しむ事を優先しましょう。

 

 ひたすら、薫る風をここぞとばかり胸いっぱい吸い込む。

シュートしたラインの先にあるフライの軌跡よりも辺りの景色に目がいきます。

 

 突然ドスン!

こんな晴天で来たのか君は。

ああビックリした。

 貪欲そうな顔をしておるな~

 君はいつも何にでも直ぐに喰いついているんでしょ。

もっと慎重に行動しないと捕られてしまうよ。

 こんな魚が棲む川が いつまでも在り続けてほしいと想う。

 

 川に畔で井戸端会議をしていたテントウムシ

カメラを向けたら一斉に解散していった。

では。