芽吹きと虹鱒

4月23日(金) 本流

 

   週末が近づくとソワソワしてくる。

特にこの季節は尚更だ。

山の草木は一斉に芽吹き、生命感で溢れている季節。

 

 芽吹きの季節を冬の間 待ちわびていたのだけれど、ここ数年は喜びよりも寂しさの様な変な気持ちの方が上回るようになった。

「今年もこの季節がもう来てしまったか。この季節をあと何度感じれるのだろうか?

時間よ、もっとゆっくり進んでくれ!」

 

春本番、いてもたってもいられない。

週末を待ちきれず今日 川へ行く。

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 まだ暖くない風がネックウォマーをしていない首筋をヒンヤリではあるが爽やかに通過する。

空が青い。

光が眩しい。

新芽が輝く。

この光景は私にとっては大切な瞬間だ。

ため息が何回も出る。

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 釣りよりも景色を見る事を優先しながら 一応いつものストリーマーを流す。

フライが核心部を通過しているのに緊張感は無かった。

するといきなりガツンと衝撃が来た。我に返る。

寄せては走り、寄せては走る。

増水している流心に潜った魚はどこまでもラインを引き出す。

でもこのポイントに障害物が無いことは分かっているし、ランニングラインは100ヤードあるからね。行きたいだけ行ってくれ。

 

体高のある見事な魚体。

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何を喰っているのかな?(メタボ気味)

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 この光景。(この景色と虹鱒)

なんて良い日だ!

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 リリースした後、岸辺の濃い青の花が目に入る。

 

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こんな日があるから川通いは止められない。

フライフィッシング最高!