自分だけの紅葉スポットと川見で驚きの光景

10月26日(水) 森の中の小さな広場と未だ入ったことのない渓流

 

 朝、テレビをつけると新潟の紅葉スポットが今 ピークを迎えている事を伝えている。

今日は代休、降水確率0%。

最高のツーリング日和である。

 

 しかしだ。現在 自宅の修繕工事のために足場が組まれていて、バイクを道路に出せないのである。

くそ~っ!

 

 なので、今日は渋々車での出動だ。

テレビで紹介しているような有名観光スポットなどは さらさら行く気もなく、私が行きたい場所は人が来ない静かな所だ。

 今日は川見も兼ねて、もう15年ほどご無沙汰している森の中の小さな広場に行ってみることにした。

 

 渓を見ながら山道を走る。

 舗装道路から森の中へ。

 

  小さな広場に到着。

正面にそびえ立つ大樹が以前より一回り太くなったように思える。

最後に見たのは40歳台前半くらいの頃だったろうか。

時の流れを感じる。

 どうやら以前と雰囲気は変わっていないようだ。

環境悪化を感じる事が無くて安心した。

椅子に腰掛けてお茶で一服。

 さてと、今日の昼食は途中のスーパーで調達したラーメンと中華まんです。

ラーメンはいつも通りだけれど、久振りに屋外で蒸かした中華まんが楽しみ。

 中華まんは期待通りの味でした。

 

 ゆったりした時間を楽しむ。

椅子にもたれて薄目で上を見上げる。

時々吹く風に紅葉がはらはらと舞う。

意識を失う・・・

さっきまで日を浴びて暖かった首筋が日陰になり、肌寒くなって意識が戻った。

充電完了。

そろそろ川見に行こうか。

 

 小さな広場がある森から出て、また舗装道路を走る。

川見といっても今日はちょっと覗くだけのつもり。

車を停めて川が見下ろせる小さな橋まで 凝った体を左右に伸ばしながら歩いた。

橋の欄干に両腕のひじを乗せて遠くの上流を眺める。

視線を徐々に手前に移す。

橋の下は浅い開きになっていて、泥底といった感じ。

んっ! なんか魚たくさんいるぞ! ウグイの群れか?

それにしてもサイズが大きい。

 まさかと思うが、一応魚種を確認せねば。

橋の欄干から身を乗り出し、魚影を凝視する。

 

 アベレージサイズは26~28センチというところか。

中には35センチクラスも混じっている。

えっ! ニジマスだ!

なんでこんな所に大量のニジマスがいるんだ!

 

 この時期にこんな場所で遊漁のために成魚放流をする訳はないし、もちろん、「つかみ取り大会」などのイベントがあるはずがない。

上流には養魚場や民家も無い(未確認ですが)ので、何かの事故で流れ落ちて来た魚でもないと思う。

だとすると、本流から差してきたのか?(本流からは遡上できる環境にある)

しかし、その本流にこんなニジマスのストックがあったのか?

今まで私が知らなかっただけで、ここでは毎年こんな状態になっているのか?

謎だらけである。

 

 しかし、ここは紛れもない自然河川で管理釣り場でもない。

 魚はニジマスなので、自然産卵のために遡上して来た可能性は無いと思うし、計画的な放流とも思えない。

7月、8月の洪水で本流沿いの養殖池から流された魚が、この時期になって良い環境を求めてここに集結したのか?

 

何れにしろ奇跡(?)の光景を目の当たりにしてしまった。

この渓流は今まで入った事がないので、来年の釣行が楽しみだ。

乱獲されない事を願うばかりだ。