はじまりはバラシから。

3月5日(土) 本流

 

 前回(解禁日)と同じ時刻に川に到着。

今は曇天無風だけれど、午後からは雨が降ることになっている。

ここ数日気温も上がり、雪の壁は少し低くなったようだが、川の流れは静かなままだった。

 

 今日は雪原に足跡を発見。

この時期、このポイントまでわざわざ来るとは、かなりやっている釣り人であろう。

せっかくここまで来たからには、取り敢えずフライを流してみる。

 

 周辺のポイントを一応探ってみたが、やはり気配は無い。

時間が過ぎる。

昼食を摂るために車に戻ったところで ちょうど雨が降り出してきた。

車中で昼食。

外はだんだん荒れて来た。

雨は水位上昇をもたらすので歓迎するが風が酷い。

車が揺れるほどだ。

 

 2時30分、車中で天候を伺っていたが、風の音が止まない。

今日はもうダメだな。車を帰る方向に走らせた。

 

 山を降り、平野の町に来ると なんだか西の空が明るくなっているではないか。

風も治まってきている。

今日はもう一か所入りたかったポイントがあった。

今から川に戻れば夕方 釣りが再開できるよな。

そう思うと、次の交差点で自宅と反対方向にウインカーを出してしまった。(自分でも呆れる)

 

釣り場の雨は止むことなく降り続いているが、風は少し弱まっていた。

4時、釣り再開。

雨粒が川面を叩く。

少し増水して いい感じだ。 出るかもよ。

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 フライボックスから新品の乾いたストリーマーをチョイス。

キャストする前に水に馴染ませる。

ヨシ! 

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 ラインを徐々に伸ばし、10投目くらいで射程に入った。

ここぞという所で来た。

短くアワセを入れて直ぐに緩める。

頭を振られてブレイクしないようにするためだ。

今度は走る。

逆転するリールのハンドルに かじかんだ右手の指が弾かれる。

一発目の走りはしのいだ。

 

 徐々に寄せる。

低水温のせいか、魚の動きは機敏ではないが重い。

この川まで舞い戻って来た かい のあるサイズだ。

 

 シンクティップの半分がトップガイドに入ったところで魚をランディングする場所を探る。

もう少し下流に移動しよう。

その時、岸際で足が滑り、バランスを崩した瞬間に小さく「パツン」という感触が。

その瞬間、フライが空中に飛び上がってきた。

最初の一匹目からやってしまった。

 

 春はもう少し先になるかな。

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