ロッドメイキング する?しない?

1月21日(土) ロッドメイキングする?しない?

 

 朝、窓から外の様子を恐る恐る伺う。

辺り一面は白いもので覆われていたが、今はさほどではない模様。

少しホッとする。

しかし、予報からすると大寒波のせいで来週は除雪から逃れられない。

軽く降って済んでもらいものだ。

 

 今日は、もう何年も使っていないロッド達を点検してみることにした。

たまには袋やケースから出して状態を見てやらないと、思いかけず劣化が進行している事があるからだ。

なので、特に金属部を点検して乾拭きなどをしておこう。

 

 取り敢えず、今残っている自作ロッドだけを抜き出して並べてみた。

このロッド達はブランクの塗装やコルクグリップの成形など、ラッピングは全て自分で行ったものだ。

 

  30~40歳代は、とにかくいろんなロッドを試してみたかった。

なので、ブランク状態(ガイド、グリップ、リールシートなどが何も無い状態)なら安価で入手できることから自分で製作することを覚えた。

 

 過去に何本のロッドを手にしたかはもはや思い出せないが、概ね7割が市販の完成品で3割がブランクでの入手だったかなと思う。

今残っている自作ロッドの中で最後に製作したのがこのロッドかもしれない。(たぶん)

「050802 No.17」と書いてある。

 これは、2005年8月2日にネームを入れた17番目に製作したロッドという意味。

No.は最初の1本目からの通し番号となっている。

 

 ロッドメイキングの初期はドライライフライ用の低番手ロッドが中心だった。

次はまだ「セミダブルロッド」が無かった頃に、本流で何とかしたいと11フィート前後のブランクで正にセミダブルロッドを製作していた。

これらのロッドは当時一点モノという事で結構需要が有り今は残っていない。

 

 ロッドの製作で私が一番神経を使う瞬間がネーム書きだ。

どのロッドも何回も練習してから緊張して本書していた記憶がある。

(ネームはロッドの顔ですから)

 このダブルハンドロッドのガイドは、アメリカ製のブルーSICが装着してあったりして、だいぶ凝った仕様で仕上げてあった。(今となっては他人事)

 このロッドが最後だとすると、もう18年もロッドメイキングをしていないことになる。

時が経つのは本当に早い。

そういえば、残しておいたパーツがまだ有るはずだ。

 コルクリングを重ねると、少し長めのシングルハンドグリップの製作が可能だった。

 ならば、グリップ成形機は健在か?

 これは、自分で製作したグリップ成形機。

特にダブルハンド用の長いコルクグリップを綺麗に成形するために作ったもの。

うっかり削り過ぎてコルク全てを台無しにしないための機能を備えている。

(作業台天板の面位置からワークの高さを制御する調整ボルト4本がそれ)

 

 この機能が有れば、一番重要な最初の荒削りで失敗する事はほぼ無い。

 

 今日はこんな事をしていたら、何だかまたロッドを作りたくなって来た。

材料はほとんど残っているしね。

本流で大型ニンフを流すためのズッシリとスローなシングルのロングロッドなんかいいんじゃないかな。

自作ロッドは手間は掛かるけれど、自分の好みにデザインできるし、そのロッドで釣りをする喜びをまた感じたい。

 

でも、そんな根気と時間が今の自分にはあるのか?

シーズン開幕まであと2か月を切っている。

ロッドメイキングするかしないか 迷っている。