2021年シーズン初日

3月6日(土) 本流

 

 起床したら直ぐに家を出れるように玄関に道具一式を準備して昨晩床に入った。

しかし、雨音で目が覚める。

結構な風雨だ。

二度寝

 

 結局普段通りに起床して、家族が玄関を通れるように道具を除ける。

家族には「釣りは無理だ」と宣言し、コーヒーを淹れて新聞を広げた。

 

 家族が一人、また一人と家を出て、自分一人になった。

さあ、どうしよう。

道具を片付ける?

やっぱり行くしかないよね。

今シーズンの初日としては出だしが良くない。

 

 先ずいつものポイントへ。

 

↓ (ちゃんと停車して撮影しました。)

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寒ぶ! こんな状況で川には入るのか・・・(他人から見たら自殺行為)

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スノーシューを履いてポイントへ向かう。

例年より少し残雪の厚さがあるようだ。

完全に雪が消えるのは3月20以降だな。

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 スノーシューを外して川へ。

寒さと緊張で上手く1xのティペットが結べない。

いつもは手前から丁寧に探って行くポイントだが、奥の核心部が気になって仕方がない。

何か月もの間、人と遭遇していないであろう無垢な魚がきっとそこに居るはずだ。

あっという間に核心部に到達してしまった。

一息入れてフライとティペットをチェックする。

 

 30分は粘っただろうか、水量は多いが未だ透明度のある流れにスウィングするラインがフッと重くなる。

一呼吸おいてロッドを僅かに上げる。

すると、1回、2回、3回と長いストロークで魚が頭を振った。

次は走るか?

走らない。ロッドにはずっしり重い荷重が掛かっている。

大岩魚だ。

ロッドを左手に持ち替えて、4、5回リトリーブしてたるんでいるラインを手早くリールに巻き取る。

リールでやり取りする準備が出来たと思った時、そのずっしりと重かったものは何処へ行ってしまっていた。

初日から魚との遭遇!

 

 一旦車に戻り紅茶で小休止。

イブニングでもう一度狙う。

さっきと全く同じ行程で川に入ると、いきなり右足の甲がヒッヤとした。

やってしまった(泣)

さっき、スノーシューを外した後に右足が雪のドームを踏み抜いて股まで雪に埋まった。

きっとその時に木の枝か何かでウエダ―を痛めたのだ。

下ろしてで未だ数時間しか経っていない新品ネオプレーンなのに~い!!

 

 これでもう、とても立ち込む気にはなれななかった。

今日は魚と遭遇できて良かった日なのか? それとも悪かった日なのか?

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 今、私の横には布団乾燥機から温風が吹き込まれているホクホクしているウエーダーが置いてある。