9月16日(水) 本流で秋山女魚を狙う
今年から始まった働き方改革、年間5日の有給休暇を取らなければならない。
会社としてもこれを怠るとペナルティーが科せられるらしい。
そのため先日 総務課から休暇消化が進んでいない者へ指導があった。
私はその対象者になった訳である。
会社の方から休めとのご指示だ。大手を振って休める。
職場の人たちには会社からご指導が有ったことを十二分にアピールした。
という事で、今日は有給休暇消化の日。
稲刈りが最盛期になる頃、山女魚は荒食いなのか、産卵前で気が荒くなっているのか 分からないが、いずれにしろ尺上に出会えるチャンスが最も高まる。
ここ15年くらいはシーズン最後の2週間は本流山女魚を狙って来た。
今年も恒例の大山女魚 狙いで決め込む。
ロッドは12’6’’のダブルハンド1本。リールは1個。サーモンフックのウエットのボックス1個しか持って行かない。
このスタイルは過去の教訓から成ったもの。この時期は魚の数も減り、活性も決して高くない。
つい、番手を下げて魚信を得ようとする。
すると、ドッカン!と来て終わり→(泣)というパターンを何度も経験してきたからだ。
敢えて選択肢を断っている。
車を降りると、騒がしかったセミの声が コオロギの優しい音に置き換わった。
流れは秋らしく濁っているわけではないが少し茶緑。
私の中では流れがこの色になるとシーズンも大詰めというイメージである。
水の通りが良い対岸のえぐれはブッシュが張り出し、いかにも大物が付きそうな一級ポイント。
ブッシュの際ぎりぎりにフライを着水させ直ちにスウィングさせる。ある一定のスウィング速度に大物は食欲の有無に関係なくアタックしてくる。
手前から徐々にラインを出していき、そろそろか。来い!
フッと重みを感じる。珍しく水面には何の変化も無いが間違いなくくわえた。
ぐんとロッドが曲がる。
くわえた時の衝撃が少なかったので、めったにしない追い合わせで確実なフッキングを図る。
今度は魚が走る番だ。
ここでラインを出し惜しみしては絶対にダメになる。
バレる時はほとんど一発目のファイトであることは十分承知している。
ランニングラインはスムースに出て行き何とか止まり、魚は頭をこっちに向け、
流心深くに落ち着いた。
ラインは一直線に流心に突き刺さり、水流でブーン、ブーンと音を出している。
その状態でジリジリと寄せる。
ランニングラインをリールに収めた。
これで、こっちが主導権を取った。
君をネットに治めるために 今シーズンは20回以上も通ったんだ! バレるなよ!
今日のブログを飾る写真は大山女魚だぞ!と頭を過った時、魚は頭を振り下流へカーブしながら15ヤードほどまた走った。
リールのドラグ調整はベスト状態。
しかし・・・
水流を受けたラインでロッドは曲がったままだが魚信が途絶える。
ロッドがゆっくり、且つ静かに元に戻った。
何に否があったのか最初からの行動や動作を頭の中でリプレイするのに数分掛かった。
今回は私の動作に問題は見当らない。
強いて言えばフッキングが浅かったくらいか?
今日はこのバラシを挽回しようと約10時間、川に入っていたけどアタリは後にも先にもこの魚だけでした。
他人のバラした話など うさん臭いと思われますよね。
それは承知しておりますが、今シーズンはバラシを連発しているので、気持ちを整理するために書かせてもらいました。
魚の写真はありませんが、お花の写真で気分転換をどうぞ。