私のバイク遍歴

1月1日(日) バイク遍歴

 

 例年より早かった大雪の後始末が少し落ち着いたと思ったら、今日はもう短い正月休みの最終日となった。(休みは30日、31日、1日の3日間)

年が明ければ 来シーズンに向けた準備をしなければならない。

フライタイイング、ウエダ―のフェルト交換、ツーリング計画・・・

 

 今は未だフライを巻く気力が湧いてこないので、地図を眺めながら今年のツーリングルートでも考えておこうか・・・

 

 一昨年の北海道ツーリングは、新潟-青森間を行きは日本海側、帰りは太平洋側で敢えて5泊して回ったので、日本の北側半分を回った事になる。(走行距離は4,200km)

こうなると、今後の目標は勿論、四国、九州を走ってトータルで「日本一周」だ。

 しかし、これを達成するためには、それなりの時間が必要で、当面は実現できそうになく、いつも ただ地図の開いて想いを馳せているだけとなっている。

まあ、その時が来るまで、足元の新潟県とその近隣を走り尽くすことにしょう。

 

 地図を眺めていると、この路は昔あのバイクで走ったな、この路はあのバイクで・・・

 

ふと、自分は今まで何台のバイクに跨って来たのだろうか。

今まで自分自身でも振り返ってみた事が無かったと思う。

なので、ちょっと自身の回想を含めたバイク遍歴を思い出してみたいと思います。

 

 初めてバイクに乗ったのは、小学校低学年の頃、父が運転するスーパーカブ90の荷台。

釣り竿を担いで、二人乗りで港の突堤を走った事を覚えている。

自転車や車とは違ったスリルと冒険感でとてもワクワクした。

これがバイクに興味を持つきっかけになったと思う。

 

 初めて自走したのは小学校6年生。

夏休み母親の実家へ数日間泊りに行った時の事。

そこは農家でヤマハ メイト50が有り、毎日叔父さんが水田の見回りに使っていた。

いつも縁側に置いてあるそのバイクを私がいじっていると、「ちょっと乗ってもいいぞ」と言われ、喜んで家の敷地内で乗り回した。

あまりに面白くて次の日も、またその次の日も朝から晩まで乗り回した。

その結果、庭先の地面は削れてデコボコになり、おばあちゃんが大切にしていた植木をなぎ倒して、ついに呆れられ叱られた。

 

 もう頭の中はバイクへの憧れでいっぱい。

中学生で雑誌「オートバイ」を毎号買い、16歳になったら絶対バイクに乗ると決めていた。

当時はヤマハRZ250が発売され、そのカッコ良さに憧れた。

 

 いよいよ中学卒業。

当時、免許を 取らない、乗らない、乗らせない という「3ない運動」という風潮が有り、ほとんどの高校がバイク禁止という状態。

なので、高校受験は必然的にバイクOKの高校となった。

 

16歳)1台目:スズキ ハスラーTS50 (オフロード新車)

 高校1年生の6月、16歳になると同時に先ずは原付免許を取得。

夏休みにカキ氷屋でバイトした資金で購入した。

初めてのツーリングは弥彦山(自宅から片道約50Km)。

今なら1時間程度で着くところだけれど、終始30Km/hで走り、また 2ストエンジンオイルの消費加減が分からなくて10Km走る毎にバイクを停めて残量の心配などしていたから、到着まで半日掛かった。

 このバイクは、雨が降ると直ぐにカブってエンストするし、エンジンを回すと直ぐに熱でダレて回転が上がらなくなったりして、とても初心者には乗りこなせないバイクという印象が残っている。

 

17歳)2台目:ホンダCBX400F (ネイキッド新車)

 高校1年生の秋に中型免許を取得。

この頃になると、クラスでも中型バイクを乗るヤツが出て来た。

俺も憧れのあのバイクが欲しい ~よお~!

でも、とても自力で買える金額ではない。

親にねだっても すんなり買ってもらえるはずがない。

幼稚な高校生は、「じゃぁさ、勉強の成績で学年1位になったら買ってくれる?」くらいの事しか中型バイクを手に入れる手段がなかった。

親は冗談で「それならいいよ」と答えた。

 

 高校1年生の3学期は必至に勉強した。

その結果、学年末に学年1位の成績となり、高校2年生の春に約束通り中型バイクを与えてもらうことになったのだ。

因みに、ハスラーで2ストに不信感が有ったので、憧れだったRZ250(2スト)より最新鋭 4スト直4エンジンのCBX400Fを要望した。

 

 原付50ccから、いきなり4気筒400ccへのジャンプアップだった。

自動車の様な安定したアイドリング、太いトルク、滑らかな吹け上がり、異次元の高級感に驚いた。

 

↓ 高校生でこれはやり過ぎだな!

↓これは同学年の親友のバイク。(この4人は今でも親友)

手前からZ400GP・XJ400・CBX400F・GSX400FSインパルス

 高校生がこの国産4メーカーの最新4気筒400ccバイクでいつもツーリングしていたとは今思い返しても凄いことだなと思う。(過去を自慢するおやじです)

 因みにCBXは当時48万円、現在の相場は300~400万円となっている。

 

18歳)3台目:ホンダNS250R(レーサーレプリカ新車)

 高校を卒業して地元企業に就職。

地元のサーキット走行を経験した。

サーキットでCBXは車体が重く、フレームもヨレヨレで250ccの2ストバイクに全くついていけなかったので、ローンを組んでNSRに入れ替えた。

自分でトリコロールカラー(赤・青・白)に塗装したり、バックステップ等を装着したりした。

 このバイクは4000rpm以下では全くトルクがなく、低速で全然走らない。

高回転で走るかと思えば そうでもない。

この頃のホンダ2ストエンジンの完成度は低いものだった。

 

18歳)4台目:ホンダ スーパーカブ75(新車)

 通勤用として購入。(数年後、弟に譲渡)

 

 

19歳)5台目:ホンダMTX125R(オフロード新車)

 この頃はサーキットにもモトクロスにも興味があり、このバイクを購入して3台持ちとなる。

このバイクも2ストで低回転では全く走れず、回して走れば水冷なのに直ぐにダレる。

なので、林道走行には使えなかった。

 

 ある日、このバイクで通勤した時の事、若気の至りで会社の正門をウイリーで通過したら守衛さんに追いかけられたことがあったな。

 

20歳)6台目:ホンダXL200R(オフロード新車)

 MTXに不満を感じていたところにバイク屋さんに4ストのこのバイクが入荷して来た。

車両価格もお手頃だったので、その場でMTXと入れ替えた。

高回転でのパンチは無かったが、低回転での粘りが有って林道走行が楽しめたバイクだった。

 

21歳)7台目:ホンダCBX250FOUR(スーパースポーツ新車)

 NSRの入れ替え。

250ccで4スト 4気筒。カムギヤトレーン形式でレッドゾーンが17,000rpm以上というもの。

どこまでも回るエンジンにモリワキのレース用マフラーを装着。

時々、宮城県の菅生サーキットや西仙台サーキットまで遠征していた。

 どこまでも吹き上がるエンジンは走っていて気分は満点だけれど、サーキットではヤマハから発売されたTZR250などの2ストバイクが全盛で、全くついて行けなかった。

 

23歳)8台目:ホンダNSR250R(レーサーレプリカ新車)

 TZR250と対等に走るため、再び2ストに戻る。

ホンダの250cc 2スト レーサーレプリカとしてはNS250Rから3代目、NSRとしては2代目のバイクを購入。

 このバイクの完成度は抜群だった。

先のNS250Rで足りないところは全て改善されていた。

低回転から高回転までのパワーの出方、フレーム剛性、足回り、全ての面でサーキット走行では文句無しだった。

これでTZRと対等に走れるぞ!

 

 そう思いながら慣らし運転している最中、路面が少し荒れたコーナー。

タイヤはまだ温まっていない事は承知の上で普通にコーナーへ進入。

剛性のあるフレームとしっかりした足回りが故に滑り始めたリヤタイヤが路面に喰いつかず転倒。

その結果、購入して半年も満たないうちに廃車になってしまった。

 

24歳)9台目:ホンダXR250(逆輸入エンデュロー新車)

 この頃になると車にもかなりお金を掛けていたので、サーキットは卒業とした。

NSRの残骸とXL200Rを2台まとめてXRに入れ替えた。

 

 このXR、逆輸入車でバックミラーとウインカーを外せばそのままエンデュローレースに出場できる車両。

バッテリーが無く、イグニッションキーも無い。

流石に加速は国内仕様の400cc並みかそれ以上だ。

だけど、このバイクはレース等には使わずに大事に長く所有する事にした。

(車両価格が今までで一番高価だったので)

 

 27歳で結婚、自宅建設、長女、長男の誕生、仕事 などでバイクに乗る回数が激減。

30歳台、40歳台は年間1~2回しか乗らない(乗れない)状況となった。

 

45歳)10台目:ヤマハSRX400(ネイキッド中古)

 再びオンロードバイク熱が再燃。

この頃は経済的に余裕が無かったので、初めて中古車を入手し、再び2台持ちに。

しかし、安価が故に程度が悪くトラブル連発でこのバイクは直ぐに売却。

再びXR250のみとなった。

 

48歳)11台目:ヤマハ FZ1 FAZER(スーパースポーツ新車)

 この頃は仕事がとても忙しく、今思えば心身が危ない状態だった。

この状況を脱するには相当な気分転換が必要と考え、衝動的にXR250との入れ替えを決めた。

 購入してからいつでも乗り出せる状態でバイク屋さんで保管されていたけれど、シーズン中の半年間 取りに行けずに辛かったことを思い出す。

 

 やっと納車し、このバイクを所有しているという気分が精神的な救いになった事は間違いないと思う。

常に仕事のストレスで出口の見えないトンネル状態だったけれど、このバイクのおかげで少しポジティブな気分になれ、トンネルからなんとか抜け出せた。

 

 このバイクは、完全にノーマル状態に戻せる事を前提としたカスタムを楽しんだ。

 

53歳)12台目:ホンダCT250S シルクロード(トレッキング 中古)

 仕事で辛かった長い時期も何とか乗り切り、子供達にも手が掛からなくなってきた。

そうなると、またオフロードバイクも欲しくなる。

再び2台持ち。

このブログは、シルクロードをきっかけに始まった。

 

kazemoriharumiti.hatenablog.com

 

 もう一つの趣味であるフライフィッシングも16歳から始めているのですが、今まで釣りとバイクが融合する事が無かった。

自分でも不思議だけれど。

このバイクから釣りとの融合が始まる。

その活動はこのブログの通りです。

 

56歳)13台目:スズキVストローム650XT(アドベンチャー新車)

 この歳になると、あと何年バイクに乗れるのだろうか? と考えてしまう。

中学生の時、雑誌で見たRZ250が全国をツーリングする風景。

「いつか俺もバイクで日本一周してみたい」という憧れが今も有った。

 

 思い切ってFZ1をこのバイクに入れ替え、先ずは東北、北海道を巡る旅に出る。

 

kazemoriharumiti.hatenablog.com

 

 以上が私のバイク遍歴です。

今こうやって振り返ってみると、一度も途切れることなくバイクを持ち続けて来ている。

私にとってバイクは、いつまでもワクワクを感じられるもの。

一生自分のそばにはバイクが有ると思う。